宮古島に行ってきた。目的はパヤオ。ポッパーでキハダを狙う。
この時期の先島諸島で悩まされる梅雨明けの季節風を避け、早めのプランにしたつもりなのだが、宮古到着後、最初に得た情報は台風4号発生!! さらに前線が雷をともなって南下。と、またしてもドキドキな空気でスタートした離島遠征だ。どうなるよ〜(三宅)

宮古のサバニ。かっこい〜

栗間島の漁港で今夜のオカズを狙う島のオジイ。これは小さいからリリース。
トゲチョウチョウオ(?)。おいしいらしいよ(ホントかな〜?)

ビーチの穴に生息。穴を掘っているあいだは空を見上げなくていいから心がなごむよ
これは最大クラス。モッチ&リリース

到着から2日間は前線による雷雨。ホテルの窓から各種ブイや灯標に落雷するのがよく見えた。
3日目にようやくパヤオへ。船は毎回お世話になる久松漁港の優漁丸。
これは手製のファイティングチェア

パヤオへ向かう途中、カンパチをチェック
カンパチは釣れなかったがナイスサイズのスマ

パヤオ周りはカツオだらけだ。キハダ、メバチはそれぞれ10キロ前後がアベレージ。
写真はコマセ(冷凍イワシや切身)と散水で1本釣りをはじめた海人のタケシさんとヒデキ。
散水のまわりに、まず1キロクラスのカツオが集まる。魚はだんだん大きくなり、やがて10〜20キロクラスのキハダとメバチが走りはじめる。
この沖縄バージョンの一本釣り用の竿だが、ハイゲッター(三浦でお馴染みのカツオ1本釣り用の竿)をかなり強力にしてさらにティップをカットしたようなシロモノでほとんど棒。バケも5倍くらいのボリュームがあり道糸も短いチョウチン仕様。とてもシロートが扱えるような竿ではない。
ノベ竿へのマグロのカウンターアタックは、しゃがんでいても体ごともっていかれる。
おれくらいの体重では命がけに近い。海人がこの竿を使って10キロアップのマグロを抜きあげる姿はまさにマンガだ。
余談だが、気合を入れるとき「ハイッ サッ〜イ!」とシャウトする海人もいるらしい

南からは台風4号のウネリがすでに到達し、北風は上がり波も鋭くなってきた。こうなると海は悪化の一方


おれらウミンチュより黒いし。
船長の海者(インシャ)タケシさんは海が恋人。モズク漁も終盤。これからはマグロ漁がメインに

サンパン。サバニの沖合いバージョン。
スクリューの反作用で常に傾いて走らなければならないという恐ろしい船だ

夕方のパイナガマビーチに人の頭が? なにをやっているかと思えば地元のオネエやオバア、オジイまでもが首まで浸かって仲よさそうにアクアウォークだ。おれの行くジムでも元気なオバハンたちに人気のメニューだけど、首まで浸からなくとも・・・

宮古島はトライアスロンで有名な島。バイク(自転車)は島の外周を周回するが、素敵すぎる道も多く、アップダウンもほどよく路面状況もよし。次回はロードレーサーも同行させようと決めた

日をあけて、風裏限定だが島まわりでGT狙い。チェイスのみでバイトには至らず
ひでき得意のシジャー。池間島ル・ゼロで
ル・ゼロのホームページはコチラ!


ハーリー船。いかにもアジアンなカラーリングはヤマトにはないテイスト。
ご当地の自然色が民族的カラーやデザインを生みだすのは必然だ。で、沖縄の大気と海にはこんなカラーがマッチ!
ハーリー船はサバニをベースにレース用にリデザインされた船だが、現在、サバニ大工需要のほとんどはハーリー用で、そのサバニ大工も宮古にはほとんど残っていないそうだ

6月10日(旧暦5月4日)に控えたハーリー祭は沖縄あげてのお祭り。
もちろん宮古、池間の港々でも行われる、とにかく大事なお祭りなのだ。
池間漁港では池間島の小学生チームが練習中。どちらかというと引率の先生方のほうが熱い
おれらがパヤオで釣った魚もすでにハーリー祭用に漁協でキープしてある

風裏のインリーフは別世界
これはアカジン(スジアラ)。目の色が変わる人も多い
ほかにミーバイ、オジサン、フエダイ類などおなじみの魚たちが

禁断の島、大神島。宮古島の東側に位置する小さな秘島。入島してから山頂のご神体に併設される高見台まで、2度の礼が必要になる。詳しくは島の人に聞いたほうがいいかもね

インリーフのライトタックルゲームに最適。池間島のレオ。6月末にはいよいよフルオーダーのGT船が完成だ
LEOのホームページはコチラ!

東平安崎方面。絶景かも
ウネリを受けてリーフエッジで水柱があがる

めずらしい八重のハイビスカス


レオ夫人のmakoちゃんは美大の先輩。これはmakoちゃんの作ったゴーヤの青汁
ゴーヤ汁をシ−クァーサーとハチミツで割る。まじ、クセになんぜ
詳しい作り方はmakoちゃんのブログ 宮古島 池間島の暮らし をどーぞ!

ゴーヤのナムル。パイナガマにある島で唯一の韓国料理の店「め組」で発見
ゴーヤってナムルに合うんだ〜


今回も最終日に天気が上向くといういつものパターンで島におわかれ
出発時間は午後7時30分。つまりワールドカップ予選 北朝鮮戦とシンクロのうっかり!
スッチーに試合状況を教えてくれるようにお願いして、結果2-0で気持ちよく羽田に着陸
おれらを悩ませた台風は現在八丈島付近らしい。同じ台風を2回味わうこともそう多くないと思いたいね
なので天気の話はもう触れないでおこ。おかげであたらしいビーチもみつけたし、未開エリア(自分らにとってのね)や街の新しい店とかもけっこうチェックできた。
いままで足を踏み入れることのなかった大神島にも登ることもできた。30世帯ほどの小さな島だけど、島全体が神様とされ、今なお伝説が多い。島の山頂にある高見台は360度の大パノラマ。先島諸島屈指の絶景。
離島の魅力は釣りだけじゃない。特に宮古は人がいい。ドライになりがちな都会で仕事をしているとそう思う
海者(インシャ=海人)は効率を求めない。海者がいないと宮古の海じゃないし、宮古の海には海者がいないといけない。
なにひとつ欠けても成り立たない世界の秘密を直感的に知ることのできる場所が、まだ日本にもあるかと思うとうれしい。
しかし、最終日近くなって、ご近所の尖閣諸島のモメゴトに関係していると思われる哨戒機が島の近くを飛びはじめた。
こんなところにも乱暴な話はあるかと思うと、旅人としてはなんとな〜く、残念

さて、次回は秋かな、ビッグシイラとナイスサイズのツナが待ってますように。(三宅)