2005国際釣り博&JGFA新春パーティー

1月29日から幕張メッセでフィッシングショー2005が開催された。おまけに今年はその2日目にはJGFA新春パーティーが開催される。
全国から集まるアングラーを少しでもパーティーに呼び寄せたいという便乗な意図であったが、その分スタッフの負担も大きく、はやくも反省意見もチラホラだ。
岡山から来たBONや、沖縄や遠方の友人たちとも顔を会わせ、にぎやかしい3日感を過ごしたよ。
(photo by Kaneko)


1月29日。開幕は業者日


JGFAブース。場所はよかったのだが・・・


笠原もスタッフで初登場。がんばった


J。スター気取り


おなじみの西表島ガイドのワンオーシャンも初登場。業者日の午前中にすでに来場者数は西表島の人口を上回った。
近所のコストコで一緒に買い物したのだが、その物量は島の全物量を軽く上回る。よーちゃんは島での1年分の人と話したために、最終日にはついにノドがノックアウト。声がでなくなっちゃったよ。


今回は主催者サイドの組長

ルアー関連で元気がよかったのは主にソルトを中心にしたインディーズグループ。共同出展でコストを下げた。
ほとんどのプロダクションは個人経営に近いからフットワークがよい。新世代のヨコの繋がりを大事にした、とても今ぽい構造だ。
知恵と勇気で大手メーカーにはないキャラクターを狙う。


初日の業者日が終わって、よーちゃん夫婦やBONとかも混ざって、メッセ近くのレストランでメシ。(photo by Nishiyan)

釣り博2日目はJGFAの新春パーティーと重なる。そのまま東京プリンスに移動

昨年から始ったライトタックルサーキットに連名した大会と主催者をご紹介。このあと表彰式。
奥は僭越ながらこのコーナーを進行させてもらったおれだ。


湘南ドルフィンミーティングで優勝したヒデキもまんまと記念品のタテをゲット! miyake designs謹製なのだ。(わりとカッキーよ)


人が福引きでゲットしたマスタングを着用するチームスーパープリン体のよしゆき。ドラエモン

フィッシングショー→新春パーティー→ごしゃごしゃになって浜松町で二次会。
(Photo by Kamiyashiki、撮ったの覚えてないそうだが・・・)

なんとなく、もう夢がなくなってしまったような、さびしい気分になった今回の国際フィッシングショーだった。
すでに素材と流通を極め、あとはアングラーの技量が問われるだけになった釣りの世界だが、
今回もっとも印象的だったのが釣り人たちの顔の変化だ。
釣り人の顔をしていたのは鮎師をはじめとする伝統釣りやエサ釣り師たちで、いわゆるルアー釣りはファッションにすら見えた。
シーバス関連のグッズ開発は極端に落ちたように感じた。管理釣り場やメバルなどがクローズアップされ、タイニープラグはタイニータックルの需要を生み出していた。
国際フィッシングショーは業者日ですら、小売店や販売店からも入場料を徴収するという恐るべきイベントである。ちょっと考えてみればおかしな話しである。これではいったい誰によってこの経済が支えられているのかわかったものではない。
ほかにも登録業者以外のプレスが締め出される場面もあった。異業種へのアピールこそ彼らが生き延びてゆくヒントになるように思えるのだが・・・
おれはアマチュアの釣り人だから、そんなことはどうだってよいのだが、どうも今回そのあたりの失礼が目についた。
人間は、いろんな意味で追い詰められると、礼儀や作法から忘れていくが、同じように追い詰められたイベントもそうであるようだ。
いくらビジネスとはいえ、心の通わないコミュニケーションに明日はない。
そんなわけで、展示会シーズンの気ぜわしく多忙な時期に、ブラックバスがあっさりと害魚に認定されてしまったのも偶然ではないような気がしないでもない。害魚ボケとあわせてみても、現に今回、その暴力にすばやく反応できた人は少なかったのではないか?
過熱したルアーマーケットは過剰な釣り人を生み出した。ただそのマーケットは限りなく大自然と接近しており、またその自然のバランスというのもが非常に脆く、さらに釣りという遊び自体が、社会的には、内向的な釣りの世界で暮らす人々の想像よりはるかに弱かったのだということに、気付くのが遅かったのではないか?。そんなコトをひしひしと感じてしまう風景でありました。

一方、恒例となったJGFA新春パーティーだが、こちらは非営利での開催だ。多くのトップアングラ−たちが利害関係なしに集える、日本でも数少ないイベントである。
伝統的にボランティアスタッフにより運営され、スキアシも毎年サポートしている。
今回のパーティーのハイライトはJGFAのNPO法人化とライトタックルミーティングだろう。ライトタックルミーティングとは、健やかなライトタックルゲームの方向付けを、より現実的なアイデアで実践していこうという目的で、ビッグゲームと議論の場を分け、昨年からスタートしたものだ。
その一環として昨年、関東地方のJGFA後援・主催イベントを繋なげ、ライトタックルサーキットを試験的にスタートしたが、その総合成績入賞のアングラーに対して、このパーティーで表彰式も行われた。
NPO法人化に関しては、複雑な部分も多く、おれの頭脳では理解することは難しい・・・。単純に言えばいままでは岡田商店(岡田=岡田現JGFA会長)であった非営利組織が法人化され、法人活動ができること。活動内容を明確にし国に対してそれを報告したり、非営利でなければならない、など・・・やっぱり、よくわからないけど、事務局以外、会長以下役員全員がボランティアスタッフであることには変わりがない。
ロッドを持たない釣り人のパーティーは珍しい。釣友たちの水辺では見る事のできない表情や感性をみるのも楽しいことだ。
こういうオトナのイベントがなかなか定着しないというのも、なんだか寂しいよな。(三宅)