テッパツドルフィンフェスティバル

9月12日(日)、南房富浦町 北ケーセンを基地に房総最大のドルフィントーナメント「テッパツドルフィンフェスティバル」が開催された。
房総のゲームフィッシングの普及と活性化を狙い2002年からスタートしたこのイベントもはやくも3回目!
今回から地元富浦町も後援に加わり、いっそうの拡がりを見せた。

対象魚はシイラのみの個人戦。検量は船上で検量員が行いオールリリースが基本。
ルールはIGFAルールにもとづいたプラグキャスティング限定で、ワイヤベイト、メタルジグ、プラスチックワームなどで釣られたシイラはカウントされない。
「こまいルアーなんか使わないでテッパツ(デカイ)なシイラをテッパツなプラグで釣って欲しい!」という主催者アピールがある。
ダイナミックな釣りが身の上のオフショアゲームでさえ、ちっこいルアーが主流を占めつつある今!
時流に反したこのわがままな趣向には拍手を送らねばなるまい!
また、この意向に共感を持って参加いただいたアングラーたちにも同じく拍手を送りたい!

第3回 TEPPATSU DOLPHIN FESTIVAL
主催:TEPPATSU DOLPHIN FESTIVAL実行委員会
後援:千葉県富浦町、ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)
協力:富浦漁協、富浦小釣会、岡澤釣具店光進丸(金谷)、宝生丸(勝山)、村井丸(保田)、共栄丸(富浦)

●房日新聞の記事


午前4時。富浦北ケーセンに設けられたテントで受付スタート!

今年から地元富浦町が後援。地元活性化の一助になればとの想いで、観光課を窓口に町長から優勝トロフィーも贈られた。
富浦はボディビル大会で有名な町だが、房総南端の地の利を生かした遊漁産業はまだまだ発展途上である。
漁業不振のなか、地元の期待もかかるのだ。

午前5時30分。太房沖でスタートフィッシング!
おれ、オカキンのため海上での写真はナシ。ゴメン!

午後2時すぎ。最初に帰着したのは富浦第3共栄丸。
内房オフショアのルアー遊漁のパイオニア。第1回大会の優勝艇。
シイラのJGFA日本記録も過去2回出している。

続いて勝山港の宝生丸。今後、倅を中心にルアーフィッシングにも力を入れていくそうだ。船も大きい。期待したい!
今回、ゲストの原田佐敏さんが乗船した。

保田港から村井丸。ミミドルでもおなじみの快適船。船頭トモさんのキャラもあって女性に人気。今回も女性を中心に乗っていただいた。

ウラピーでパチリは地元富浦の岩七丸。
ふだんは富浦名物のキンメ漁船だが遊漁もオッケー!

同じく地元富浦港の福儀丸。カワハギなどの小物釣りも得意だ。
こちらはふつうのピースでパチリ

金谷港の岡沢釣具店光進丸。スーパーミヨシはカジキを探すためのもの。ミヨシには電気モリ。プロ中のプロ。漁は遊びではないことを教えられる。その逆に釣りは遊びだということも教えられる。勉強になる船

保田港から第5村井丸。今後ルアーフィッシングに力を入れるそうだ

大会基地にはメーカーアウトレットが設けられた。
今回は企画&告知の遅れもあって、少数の出店にとどまったが、掘り出し物から蔵出し、プロトまで格安セール

うぃ〜っす!お世話になった船長たち。
遊漁の活性化のため、ルアーフィッシングに注目する船宿も多い。釣れない釣り「ルアー釣り」は従来のおみやげ型営業とは違う。この大会によって、とまどいながらも多くの船宿が理解を示しはじめてくれた。
房総ゲームフィッシングの夜明け

集計もおわり結果発表!
入賞者だけでなく、スポンサーからいただいた景品はすべての参加者たちにいきわたるように配慮。
年々の釣り業界不振のおり、決して充分な量とは言えないが、入賞者たちだけに豪華な景品が集中するよりはよっぽど健全だと思うよ。

今年もまた、同寸により二人の優勝者が誕生!
手前はベストネッティング賞なる賞を受賞?した平田将司。
いったいどんなネットさばきを見せた?

富浦漁協組合長。年2回の開催をして富浦を盛り上げてほしい、と。
んなムチャな・・・

数字あわせの次はお楽しみジャンケン大会。

主催者でもあるフラットフィールドとサウスエンドから参加者へ感謝の辞。来年もここでお会いしましょ〜!。ん、どこかで聞いたような・・・?
そうしましょ〜

スタッフのみなさんもおつかれさまでした!
以下はサウスエンド発行の房日新聞等の地元媒体などへのリリース

2002年からスタートしたテッパツドルフィンフェスティバルは地元船宿活性化のため、地元釣具店とボランティアスタッフが始めたシイラ釣りの大会です。房州弁の「てっぱつ」を大会名に織り込み参加者は関東近県から熱狂的なファンが駆けつける大会です。シイラ釣りは若者に人気のあるルアーフィッシングの対象魚であり、引きが強くジャンプを連発し大きいものは1m50cm近くのものが近海で釣れる。
3回目である今回は20年来の大きなシイラの釣れる年であり、今年の夏に自己レコードを塗り替えた釣り人も多くいたそうです,また多くの釣り人は釣りのターゲットである魚を大事にしたいと考え、バッグリミット(持ち帰り自主規制)を実行している。

●リザルト(魚の大きさは又長)
優勝:岸正道(111cm)宝生丸/近田憲男(111cm)第3共栄丸・・・同寸(優勝者2名)
2位:金刺周作(98.5cm) 村井丸/3位:高橋 敦(93cm)宝生丸/レディース特別賞:近藤時子(34cm) 宝生丸

レディース特別賞の近藤時子さん

優勝の岸正道さん。111cm(又長)

おかたづけも終わりハラへった〜!のスタッフ。
打ち上げ、というかお食事会。
近所の料理屋で、いっただきまーす!

東京チームの藤田シン。大阪に引っ越しのためみんなとお別れなのだ。
スキアシ東京支店、大坂出張所の西日本スキアシのメンバーとして淀川の魚と戯れるそうだ。
泣くなよ〜
3回目を迎えたテッパツドルフィンだが、オールリリースやバッグリミットの啓蒙はあたりまえとして、大会の大きな特徴のひとつにプラグを使ってテッパツなシイラを釣る。というのがある。
ワイヤベイト、メタルジグ、プラスチックワームは無効。大会として男らしいダイナミックな釣りをプッシュしている。
ルアーのスモール化やソフト素材の開発、ブレードによるアピールなどはルアー釣りの進化と言っていいだろう。しかしそれはあくまでも「ルアーフィッシング」という範疇においてである。
今回もアノ手コノ手を使った釣果アップのマル秘テクが、実際の参加者たちの釣りを見ていた船上スタッフから報告があったが、
ここで明らかにしておきたいことはプラグをコントロールする釣り「プラッギング」は「ルアーフィッシング」とは違うということである。
それでは「プラッギング」と「ルアーフィッシング」の違いをひとことで述べよ、と問われても、ひとことで答えることは無理である。
東京リーダーの山さん曰く、「山で、前々から狙いをつけておいた樹液ポイントに朝早く出向いてカブトムシをとるのがプラッギング。夜中に車で電燈を走り回ってカブトムシを拾いまくるのがルアーフィッシング」だそうだが、わかったような、わからないような・・・
ただ、なんとなく難儀やな〜、と思える状況を自らつくり出し、その中で完結した楽しみを充分に得るという意味で言えば、わかるような、やっぱりわからないような・・・
ただ、釣りにせよ、ムシ捕りにせよ本人の遊びに対するモチベーションの高さが深〜く関わってくることだけは確かである。
いずれにせよルアーフィッシングとプラッギングはぜんぜん、違うのである。これだけは今のうちに宣言しておきたい。(三宅)